簿記用語ドリル

勘定科目の分類クイズ資産・負債・純資産・収益・費用のどれ?(117科目)

仕訳で迷わないためには、勘定科目が5つのグループのどれに入るかと、増えたときに借方・貸方のどちらに書くかを覚えるのが近道です。

増えたら借方?貸方?

グループ増えたとき・発生したとき減ったとき
資産増えたら借方減ったら貸方
負債増えたら貸方減ったら借方
純資産増えたら貸方減ったら借方
収益発生したら貸方減ったら借方
費用発生したら借方減ったら貸方

貸借対照表で左側にある資産は借方、右側にある負債・純資産は貸方が「増える側」です。損益計算書では、費用が借方、収益が貸方です。

勘定科目の早見表

資産負債純資産収益費用

資産(39科目)

勘定科目意味
現金紙幣や硬貨。簿記では、すぐにお金に換えられる「通貨代用証券」も現金として扱う。
普通預金いつでも預け入れ・引き出しができる預金。給料の振込や引き落としなどに使う。
当座預金主に支払い(決済)に使う、利息の付かない預金。銀行と当座取引の契約を結んで開く。
定期預金決めた期間は原則として引き出せない代わりに、利息が多めに付く預金。
小口現金交通費や文具代など、日々の少しの支払いのために、会計係が用度係(小口係)に前もって渡しておく現金。
売掛金商品を売って、代金をあとで受け取る約束(掛け)にしたときの、代金を受け取る権利。
クレジット売掛金お客さんがクレジットカードなどで支払ったときの、カード会社などから代金を受け取る権利。カード会社に払う手数料は支払手数料にする。
電子記録債権電子記録債権機関に、電子的に記録して発生させた、お金を受け取る権利。
貸付金お金を貸したときの、返してもらう権利。従業員や役員に貸したときは、従業員貸付金・役員貸付金を使うこともある。
未収入金商品以外のもの(使わなくなった備品など)を売って、代金をあとで受け取るときの権利。
前払金商品を受け取る前に、代金の一部(手付金・内金)を払ったときの、商品を受け取る権利。
立替金取引先や従業員が払うべきお金を、会社が一時的に代わりに払ったときの、返してもらう権利。
仮払金お金を払ったが、何に使うか・金額がまだはっきりしないときに、一時的に使う勘定。出張の旅費の前渡しなど。
受取商品券商品を売って、ほかの会社などが発行した商品券を受け取ったときの、あとで代金を受け取る権利。
差入保証金事務所などを借りるときに差し入れた敷金など。原則としてあとで返してもらえる。
繰越商品三分法で、期末に売れ残った商品(在庫)を表す勘定。次の期に繰り越す。
商品売上原価対立法で、手元にある商品を表す勘定。
建物店舗・事務所・倉庫など、営業のために使う建物。
備品パソコン・机・いす・陳列棚など、長く使う事務用品や器具。
車両運搬具営業のために使うトラック・自動車・オートバイなど。
土地店舗や駐車場などのために持っている土地。減価償却はしない。
仮払消費税商品を仕入れたときなどに支払った消費税。税抜方式で使う。
仮払法人税等期の途中で中間申告をして前払いした法人税・住民税・事業税。
前払費用次の期の分まで先に支払った費用の、次の期の分。前払保険料・前払家賃など。
未収収益サービスはもう提供しているが、まだ受け取っていない収益。未収利息・未収家賃など。
貯蔵品決算のときに使わずに残っている切手や収入印紙など。通信費や租税公課から振り替える。
別段預金増資のときの払込金など、一時的に預けておくための銀行の預金。
売買目的有価証券時価が変わることで利益を得るために持っている株式や社債。決算で時価に評価替えする。
満期保有目的債券満期まで持ち続けるつもりで買った社債や国債。
その他有価証券売買目的・満期保有目的・子会社株式・関連会社株式のどれにも当たらない有価証券。決算で時価に評価替えし、差額は純資産の部に記録する(全部純資産直入法)。
契約資産商品を渡すなど約束を果たしたが、ほかの約束が残っていて、まだ代金を請求できる状態になっていない分の権利。
建設仮勘定建物などを建てている途中で、完成前に支払った代金を一時的に記録する勘定。完成して引き渡されたら建物などに振り替える。
のれんほかの会社や事業を買ったとき、払った金額が受け入れた純資産の時価より多い分。ブランド力などの目に見えない価値。毎期少しずつ償却する。
ソフトウェア社内で使うために買ったり作ったりしたソフトウェア。何年かに分けて償却する。完成前の支払いはソフトウェア仮勘定に記録する。
特許権発明を独り占めして使える権利を、お金を払って手に入れたときの勘定。何年かに分けて償却する。
使用権資産リースで借りている物を使う権利。新しいリースの会計基準で、借りる側はリースで借りた物を資産として記録する。減価償却もする。
仕掛品作っている途中の製品。完成したら製品の勘定に振り替える。
製品完成して、まだ売れていない製品。売れたら売上原価の勘定に振り替える。
材料製品を作るために買った材料。使った分を材料費として仕掛品や製造間接費に振り替える。

負債(24科目)

勘定科目意味
当座借越当座預金の残高を超えて支払いができる契約(当座借越契約)で、残高を超えて支払った金額。銀行から借りているのと同じなので負債。
買掛金商品を仕入れて、代金をあとで支払う約束(掛け)にしたときの、代金を支払う義務。
電子記録債務電子記録債権機関に、電子的に記録して発生させた、お金を支払う義務。
借入金お金を借りたときの、返す義務。役員から借りたときは役員借入金を使うこともある。
未払金商品以外のもの(備品や車など)を買って、代金をあとで支払うときの義務。
前受金商品を渡す前に、代金の一部(手付金・内金)を受け取ったときの、商品を渡す義務。
預り金従業員などから一時的に預かっているお金。あとで本人や税務署などに渡す義務がある。
所得税預り金給料から差し引いた(源泉徴収した)所得税。会社があとで税務署に納める。
社会保険料預り金給料から差し引いた、従業員が負担する健康保険料や厚生年金保険料。会社があとで会社負担分と一緒に納める。
仮受金お金を受け取ったが、何のお金かがまだわからないときに、一時的に使う勘定。
仮受消費税商品を売ったときなどに受け取った消費税。税抜方式で使う。
未払消費税決算で、仮受消費税から仮払消費税を引いた、これから納める消費税の額。
未払法人税等決算で計算した法人税などのうち、まだ納めていない額。中間申告で払った分(仮払法人税等)を引いた残り。
未払配当金株主総会で配当を決めたが、まだ株主に支払っていない金額。
前受収益次の期の分まで先に受け取った収益の、次の期の分。前受家賃・前受手数料など。
未払費用サービスはもう受けているが、まだ支払っていない費用。未払利息・未払家賃など。
長期借入金返す期限が決算日の翌日から1年を超えてから来る借入金。
契約負債商品やサービスを渡す前に、お客さんから代金を受け取ったときの、商品やサービスを渡す義務。
返金負債将来お客さんに返すと見込まれる金額(売上割戻の見込額など)。売上から差し引いて記録する。
商品保証引当金売った商品を一定期間無料で修理する約束をしているとき、将来の修理費用を見積もって準備する引当金。
退職給付引当金従業員が将来退職するときに支払う退職金などのうち、当期までに発生した分を見積もって準備する引当金。繰り入れた額は退職給付費用にする。
修繕引当金毎年行う修繕を、当期に行わずに次の期に行うとき、その費用を見積もって準備する引当金。
賞与引当金次の期に支払う賞与のうち、当期に働いた分を見積もって準備する引当金。
リース負債リースで借りた物について、これから支払うリース料の義務。リース料を払うたびに減らす。

純資産(8科目)

勘定科目意味
資本金株主から払い込まれたお金のうち、資本金にした額。3級では、株式を発行して払い込まれた全額を資本金にする。
繰越利益剰余金会社がもうけた利益のうち、まだ配当などに使い道が決まっていない分。当期純利益はここに振り替える。
利益準備金会社法で積み立てが決められている準備金。繰越利益剰余金から配当をするときに、一定の額を積み立てる。
その他有価証券評価差額金その他有価証券を時価に評価替えしたときの、帳簿の金額との差額。損益にせず、純資産の部に記録する。
資本準備金株主が払い込んだお金のうち、資本金にしなかった分を積み立てたもの。会社法で決められた準備金。
その他資本剰余金資本準備金以外の、株主が出したお金から生まれた剰余金。資本金や資本準備金を減らしたときなどに生じる。
別途積立金使い道を決めずに、会社の判断で繰越利益剰余金から積み立てたお金。
非支配株主持分子会社の資本のうち、親会社以外の株主(非支配株主)の持ち分。

収益(12科目)

勘定科目意味
売上商品を売ったときに、その売値を記録する勘定。
固定資産売却益固定資産を、帳簿の金額(帳簿価額)より高く売ったときのもうけ。
受取手数料取引の仲介などをして受け取った手数料。
受取家賃持っている建物を貸して受け取った家賃。
受取地代持っている土地を貸して受け取った地代。
受取利息貸付金や預金について受け取った利息。
雑益金額が小さく、ほかの収益の勘定に当てはまらない収益。決算で原因のわからない現金の多い分もこれにする。
貸倒引当金戻入決算で、残っている貸倒引当金が見積額より多いときに、その分を減らして収益にした金額。
償却債権取立益前の期までに貸し倒れとして処理した売掛金などを、今期になって回収できたときの収益。
有価証券利息持っている社債や国債などから受け取る利息。
受取配当金持っている株式から受け取る配当。
国庫補助金受贈益国や地方公共団体から受け取った補助金を記録する収益の勘定。

費用(34科目)

勘定科目意味
仕入商品を買ってきたときに、その原価を記録する勘定。
売上原価売れた商品の仕入れにかかった金額。期首商品棚卸高+当期商品仕入高−期末商品棚卸高で計算する。
発送費売った商品をお客さんに送るための運賃など。当社が負担するときに使う。
減価償却費減価償却で、その期の費用にした金額。
固定資産売却損固定資産を、帳簿の金額(帳簿価額)より安く売ったときの損。
租税公課固定資産税・印紙税・自動車税など、費用になる税金や公的な負担金。
法人税、住民税及び事業税(法人税等)会社のもうけ(所得)にかかる税金をまとめた勘定。法人税等ともいう。
給料従業員に支払う給料。所得税や社会保険料を差し引いても、差し引く前の総額で記録する。
法定福利費健康保険料や厚生年金保険料などのうち、会社が負担する分。
広告宣伝費チラシ・看板・ネット広告など、宣伝のためにかかった費用。
旅費交通費電車・バス・タクシー代や、出張の宿泊費など、移動にかかった費用。
通信費電話代・インターネット代・郵便切手代など、連絡にかかった費用。
消耗品費コピー用紙・文房具など、すぐに使い切るものを買った費用。
水道光熱費電気代・ガス代・水道代。
支払家賃店舗や事務所などの建物を借りて支払う家賃。
支払地代駐車場などの土地を借りて支払う地代。
保険料火災保険などの保険の掛け金。
修繕費建物や備品などの壊れたところを直して、元の状態に戻すための費用。
支払手数料銀行の振込手数料や、仲介をしてもらった手数料など、支払った手数料。
支払利息借入金などについて支払った利息。
保管費商品を倉庫に預けるための保管料など。
諸会費商工会議所や業界の団体などに払う会費。
雑費金額が小さく、ほかの費用の勘定に当てはまらない費用。
雑損金額が小さく、ほかの勘定に当てはまらない損。決算で原因のわからない現金の足りない分もこれにする。
貸倒損失その期に発生した売掛金などが貸し倒れたときや、貸倒引当金で足りないときの損。
貸倒引当金繰入決算で貸倒引当金を増やしたときの費用。
固定資産除却損使わなくなった固定資産を帳簿から取り除く(除却・廃棄する)ときに出る損。2027年4月から3級の範囲。
電子記録債権売却損電子記録債権を割り引いたり譲渡したりしたときに、受け取った金額が債権の金額より少ない分の損。
売掛債権売却損売掛金を譲渡したとき(ファクタリング)に、受け取った金額が売掛金より少ない分の損。
棚卸減耗損帳簿の在庫の数量より、実際に数えた数量が少ないときの、足りない分の原価。
商品評価損期末の商品の時価(正味売却価額)が原価より下がったときの、下がった分。
退職給付費用退職給付引当金に繰り入れた、当期の分の費用。
固定資産圧縮損圧縮記帳で、固定資産の取得原価を減らした分を記録する費用の勘定。
支払リース料賃貸借として処理するリースのリース料。2級以上では、建物や土地の賃借の家賃・地代もこの勘定にまとめる。

貸倒引当金や減価償却累計額は、資産から差し引いて見る勘定、現金過不足は一時的な勘定なので、このクイズには入れていません。